温故知新で食べてみた

戦前、主に昭和初期の料理本や婦人誌に掲載されたレシピを、
実際に作って食べて昔の日本をプチ体験。
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蟹のむら雲焼

075
監修:秋穂敬子先生
主婦之友 昭和五年八月号 「缶詰で作った美味しい夏の御馳走
                  (缶詰とは思へぬ美味しい氣のきいた簡単な御馳走)」より

これは缶詰の蟹を味噌、そば粉、玉子、しょうがと混ぜ、表面に薄く胡麻油を塗り、
さらにそば粉を振りかけ焼いたもの。
金網で焼くと記されていましたが少々生地が柔らかくできてしまったので、
テフロン加工のフライパンで油を敷かずに焼きました。
蟹を絞って出した汁を水で薄め、塩・胡椒をして温めたスープも作ってみました。
レモンを浮かべていただきます。

で、食べてみた。

外はパリッと、中はふっくら・・・と、いきたいところでしたが、実際はねちゃっとしてます。
言うなればミートローフを圧縮してなおかつ柔らかくしたような食感。
そこそこの時間焼いたつもりでしたが厚みがありすぎたかな。

口に入れるとそばの香りの次に味噌の甘さ、そして蟹の風味を感じるのですが、
そば粉を多くかけ過ぎたようで粉っぽさが勝ってしまい、
表面に塗った胡麻油の風味が消されてしまいました。
加えてただでさえ重い質感で胃もたれを起しそうなのに
味噌の味が単独で舌の奥に残り、これがさらに胃もたれを加速させそう。
そして全体に微妙に生臭い。
しょうがはあまり役目を果たせていなかったみたいです。

もう少し生地を薄く伸ばして焼けば、生臭さは軽減されたかもしれないですね。

ところで「むら雲」とは「群雲」のことで、文字通り群がっている雲のことを言います。
上から振りかけたそば粉を雲に例えてこの名をつけたのでしょうか。
「むら雲焼き」はレシピを調べているときにたまに目に付きましたので、
昔はよく作られていた料理なのかも。

ちなみにスープですがこちらもレモンを加えても生臭く、水で薄めて味付けしたとはいえ
飲み物としてはあまりオススメできない味でした。
汁は単独で使うより料理の出汁やかくし味に使う方が向いているかと思われます。

と、いうことで

☆☆☆
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烏賊のカレー酢味噌和へ

002
監修・満田瀧子先生
主婦之友 昭和十二年七月号
       「夏の和洋料理千種の作り方」より


これは、空煎りしたイカと焼きなすと
ざっと塩茹でしたピーマンを適当に盛り合わせ、
そこに砂糖、味の素、カレー粉を混ぜた酢味噌を和えるというもの。

で、食べてみた。

・・・ふむ、酸っぱさとしょっぱさと辛さの微妙なマッチングが口の中で刺激的。
トムヤムクンなどない時代にこのヒリヒリ感はかなりスパイシーだったのでは。
イカとの相性がなかなかよいし、文字通り夏向きのお料理です。

ただ、実際盛り付けるときには酢味噌はこんなにかけない方がいいでしょう。



と、いうことで

★★☆

〈おわびと訂正〉

ブログを書いた当初、
監修の箇所で
「レインボー・グリル」満田瀧子先生
と書いておりましたが、
満田先生はレインボー・グリルの方ではなく、
陸軍糧秣本敞 満田百二先生の奥様でした。
大変失礼を致しました。
お詫びして訂正致します。
また、これにより本文中の「レインボー・グリル」の説明を
削除致しましたので、よろしくお願い致します。

2013.6.6

山本直味


 
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