温故知新で食べてみた

戦前、主に昭和初期の料理本や婦人誌に掲載されたレシピを、
実際に作って食べて昔の日本をプチ体験。
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山葵(わさび)和へ
動画「温故知新で食べてみた ♯1がんもどきのカレー煮」
好評公開中!

http://www.youtube.com/watch?v=egN8cdnu75k
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7988039



116
監修:獣医学博士 田中宏
主婦之友 昭和四年十一月号 「経済的で美味しい豚肉一式の家庭料理
                     (一)和食向の珍しい豚肉(ぶた)料理七種」より

これはしょうが、ネギ、塩で茹でた豚の赤身を、
白味噌と砂糖、味醂、山葵を合わせたもので和えたもの。

で、食べてみた。

ずばり、美味しいです。
味はみなさんのご想像どおりかな。
みその中にぴりりとわさび。和風でうまいです。
お弁当のおかずにもよさそうです。

ところで、今回この料理を選んだ理由。
ひとつには料理自体に魅力を感じたというより、
料理を考案された田中宏先生の肩書きが
「獣医学博士」となっていたから。

獣医学の博士がなぜにブタの料理?と思ったのですが、
これにはわけが。

宮崎昭氏の『食卓を変えた肉食』によると、
明治に入って推奨された肉食ですが、
当時人気だったのは圧倒的に牛肉だったようで、
ブタはいまひとつ敬遠されていたそうです。
その頃の豚は一般的に不潔な環境で飼育されていたため、
きたない動物と思われていたからだそうな。

で、そのブタ肉消費を推進すべく立ち上がったのが
当時東京帝大農学部のブタの解剖学の権威であった田中先生。
大正八年に『田中式豚肉料理法』を書き、
自らブタ料理の普及に努めたわけですね。

先生の尽力もあってのことと思いますが、
大正期中にポークカツがビーフカツを追い越す人気となったとか。
昭和に入るとブタ料理はかなり普及していたのではないかと思われますが、
まだまだより多くの主婦にいろんなブタ料理を作ってもらおうと
婦人誌にも寄稿していたのでしょうね。


そして理由がもうひとつ。
この記事の横にひっそりと書かれていたこのイラスト。

(見よう見真似画・nawomayo)

・・・微妙にリアル。
見たときは妙に切ない気分になりました。
これからキミは食べられる運命にあるのに、
ネクタイきりりと、おめかししちゃって・・・。


と、いうことで


★★★
| comments(2) | trackbacks(0) |
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へえ〜、豚肉ってこの頃はあまりポピュラーじゃなかった
んですね。普通白味噌といえばからしと合わせると思うん
ですけど、あえてわさびっていうところが面白いです。
お酒のおつまみにもよさそうな感じですね。

ところで帝大の農学部=現在の東大農学部ですよね?
実は実家のすぐ近くです(笑)。実家周辺のあの道やこの
道を田中先生も通っていたのね…などと想像してしまいました。たぶん当時は市電(路面電車)が通っていたんじゃ
ないかな?
| 青石鹸 | 2010/02/24 10:24 AM |
>青石鹸さん

そうなんです、豚肉、それほどポピュラーじゃなかったようです。
調べるまで私も全然知りませんでした。
お酒のおつまみ、確かに良さそうです。
わさびというところが文字通りミソ。

帝大は現在の東大です。
青石鹸さんのご実家が近くなんてステキです!
あの道この道と想像できるなんて羨ましいです^^
当時は路面電車が走ってたんですね。
想像すると、風情があって良いですね。
| nawomayo | 2010/02/24 11:14 PM |









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『温故知新で食べてみた』が本になりました


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