温故知新で食べてみた

戦前、主に昭和初期の料理本や婦人誌に掲載されたレシピを、
実際に作って食べて昔の日本をプチ体験。
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うどんのトマト煮

001
監修・古屋敏恵氏夫人 古屋幸江夫人
主婦之友 昭和七年七月号附録
       「お惣菜向きの洋食の作り方三百種」より


私のあこがれの的の平野レミさんが
小学生の頃初めて作った料理が「うどトマ(うどんのトマト煮)だそうです。
それにあやかって、ということではないんですが、まずはこの料理から。

この料理は玉葱とにんにくをバターか胡麻油(今回はバター)で炒め、
そこへトマトを入れて煮つぶし、塩、砂糖、味の素で味を調えたところへ
3等分に折って固めに茹でた干うどんを入れて煮込んだものです。

で、食べてみた。

ん〜ん、甘い。
そしてクドい。
このクドさはバターのせいか?と思ったけれど、
どうやらうどんの塩気と砂糖がぶつかってクドさをかもし出してるみたい。

この頃のコラムに「最近の都会人はとにかく砂糖を使いたがるじゃん?
田舎までもがそれをまねしちゃって、困っちゃうよなあ〜」的なものがあるので、
当時は甘口が流行っていたから砂糖を入れたのかも。
いや〜でも、そうだとしてもこの料理に砂糖はちょ〜っとどうだろ。

ところで当時の婦人雑誌では先生方が提案した料理を実際に編集部で作り、
先生方の原稿をなぞらえても、普通の家庭の奥さんでもちゃんと作れるかどうかなどのチェックを
厳しく入れていたそうです。
ってことは、もしマズかったら「ここちょっと変えられません?」みたいな
やり取りもあったとは思うんですが、
なんでも当時の編集部というのは今とあまり変わりがないようで
締め切り前になると連日日付が変わるまで仕事をしていたということなので、
そういうときに試食してたら疲れた体に甘さは心地よかったのかもしれないなあ。。

ちなみに実はこれを作る前に間違えて砂糖を入れずに作ってしまったんですね。
それは胡麻油で炒めたのですが、これがうまかった!
こちらはとっとと完食。

と、いうことで今回は

★☆☆



余談ですが、幸江夫人の夫である古屋敏恵氏は
サンフランシスコで現地の日本人向けに発行していた邦字新聞
「新世界」の記者だったようです。
彼は昭和4年に有志数人とアマゾンを巡った時のことを書いた
「神秘境 大アマゾンを探る」という本をを出版していますが、
訪れた目的の一つが「南米は植民地化できるかどうか」というものだったようです。
時代を感じるなあ。




 
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