温故知新で食べてみた

戦前、主に昭和初期の料理本や婦人誌に掲載されたレシピを、
実際に作って食べて昔の日本をプチ体験。
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - |
鰯の揚物二種
動画「温故知新で食べてみた ♯1がんもどきのカレー煮」
好評公開中!

http://www.youtube.com/watch?v=egN8cdnu75k
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7988039



147
監修:東京料理學校講師 柴田十太郎先生
主婦之友 昭和十三年一月号附録 『冬の和洋料理千種の作方』より

これは鰯に詰め物をして揚げたもの。
縦に並べた2つは「肉詰め揚」、
横に並べた2つは「菠薐草の巻揚」です。

鰯は頭と腸と中骨を抜きます。
ここまでは一緒。

「肉詰め」は、豚挽き肉、食パンを水につけて固く搾ったもの、
葱のみじんに切ったものに片栗粉、塩、胡椒、少量の水を合わせたものを、
「菠薐草」は茹でて水気を切り細かく切ったほうれん草、鰯の身を摺ったものに、
これまた食パンを水につけて固く搾ったものと、塩、胡椒を合わせたものを・・・

このように鰯に挟み、

メリケン粉、玉子水、パン粉をつけて揚げます。

付け合せは軟らかく茹でたうどんをケチャップとスープで煮込んだもの。

実はこの付け合せは「肉詰め」の付け合せ。
本来ならばここに8本の「肉詰め」が乗ります。
「菠薐草の巻揚」は付け合わせはなく、
お好みのソースで召し上がれ、とのことだったのですが、
「肉詰め」の盛り付けに便乗して乗っけてみました。


で、食べてみた。


まず「肉詰め」ですが、美味しいことは美味しいのですが、
ちょっと味付けが薄かったみたいで
肉の存在感があまりありません。
肉の味付けを少々濃い目にして、
もっと存在感を出してもよかったかな。

「菠薐草の巻揚」のほうはちょっと水っぽいですね。
鰯に鰯の身を挟んでいますので、
少々水っぽい鰯のフライを食べている、という感じです。

先程書いたように「菠薐草の巻揚」はソースをかけるように指示されており、
特に「白(ホワイト)ソースの仕上りにラディッシュを卸し込んで、
ちよつと淡紅(うすあか)く色つけした」ラディッシュ・ソースが合うとありますので、
これは栄養バランスと色どりに比重をおいた料理だったのかな。

そして2つとも、中に詰める具剤にタケノコやにんじんなどの
歯ざわりのよい食材を加えたら、食感に変化が生まれて
より面白みのある料理になるんじゃないかしら。

メイン料理は今ひとつぼんやりした味になってしまっているのに対し、
付け合せのうどんはなんちゃってナポリタン風でとっても美味しかったです。
今回このうどんが一番、目からウロコな味でした。
ただ、冷めてしまうと団子状態になりますので、
温かいうちにささっと食べてしまうのがいいでしょう。

今までもこのようなモダンな料理の考案をされていた柴田先生、
この料理は当時、デパートの食堂で出されていた
お子様ランチや人気メニューを
イメージされたのかな、と思いました。
エビフライ+スパゲティ、みたいな。

なかなかに目を引くこの料理、
ぜひクリスマスや年末年始などの
パーティメニューに加えられてはいかがでしょう。


と、いうことで


肉詰・・・★★☆
菠薐草・・・★☆☆
 
| comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | - |









http://nawomayo.jugem.jp/trackback/183
PAGE TOP   

『温故知新で食べてみた』が本になりました


主婦の友社より絶賛発売中!
PROFILE
MEDIA
CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>
Search this site.
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
なんとなくかいてみた
「山本真冬」って名前で
由無し事だの
ちょっと不思議な昭和初期の
マンガだのを書いてる
ブログ。
山本直味 Twitter
LINKS
RSS/ATOM
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS