温故知新で食べてみた

戦前、主に昭和初期の料理本や婦人誌に掲載されたレシピを、
実際に作って食べて昔の日本をプチ体験。
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五輪ソーセージサラダ

動画「温故知新で食べてみた ♯1がんもどきのカレー煮」
好評公開中!
http://www.youtube.com/watch?v=egN8cdnu75k
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7988039

224

監修:大日本料理研究會
料理の友 昭和十一年十一月号 「ビールと味覚」より

もうお忘れの方もいらっしゃるかもしれませんが、
今年はオリンピックイヤーでした。
と、いうことで、
少々時期的に遅れてはしまいましたが、
オリンピックにちなんだ料理を作ってみました。

これは切ったソーセージにマヨネーズソースを塗り、
それぞれ五輪の色となるように具材を乗せたもの。

黄色は茹でた玉子の黄味を裏漉しして乗せ、
青はグリンピースを擂ってから裏漉しして乗せ、
赤はトマトを擂鉢で潰して乗せ、
緑はサラダ菜もしくはパセリをみじんにして乗せます。
今回はサラダ菜を使いました。
そして黒は黒胡麻を擂って乗せています。

・・・色の並びはこれであってますでしょうか・・・。


で、食べてみた。


まず緑のサラダ菜。
これは水っぽいですね。
みじんにした後、ちょっと絞ってから
乗せるといいかも。

黄の玉子。
玉子のふわふわ食感がとっても軽くてホロホロ。
その食感は楽しいのですが、
味や食材の存在感はソーセージに負けてしまいます。

青のグリンピース。
これは美味しいです。
豆の風味とソーセージがよく合っていますね。

黒の胡麻。
味は悪くないです。
けどものすごく美味しい!という味でもないです。
ちょっとつかみどころがないですね。
黒胡麻の風味とソーセージが合わないかなあ。

赤のトマト。
これもちょっと水っぽいですが、
一番食べ慣れた感のある味です。

それにしても、どれもマヨネーズソースの存在感が薄いです。
接着の役目が大きいと思うので
特に味の存在感を出さなくてもいいのかもしれませんが、
サラダ菜と玉子は
ちょっと濃い目に味付けしたマヨネーズソースを用いると
より美味しくなるんじゃないかな。

この中で一番ビールに合いそうだったのは
グリンピースで、
一番サラダっぽかったのは
トマトでした。

ちなみにレシピには
どの食材がどの色か、ということが
書かれていませんでした。
なので、青と緑は
どちらがグリンピースで
どちらがサラダ菜なのか
少々悩みましたが、
当時グリンピースは
青豆と呼ばれていたので、
グリンピースを青としました。

さて。
この年、昭和11年8月に
第11回ベルリンオリンピックが行われました。
日本は金メダル6個、銀メダル4個、
銅メダル10個を獲得。
このとき水泳女子200m平泳ぎに出場した
前畑秀子選手が金を取ったレースの
「前畑がんばれ」の放送は有名ですから、
ご存知の方も多いのでは。

その興奮冷めやらぬといったところでしょうか、
この月はオリンピックをモチーフとした料理が
この他にもいくつか掲載されています。
そのひとつに「日本精神を表はしたオリムピツク料理」という
特集がありました。
オリンピックにちなんだ料理を
大森海岸 楽園楽々の調理長・島根祺長氏が
作っておられるのですが、これがユニーク。
例えば・・・

・オリンピツクを表微して透明紙鍋
「総てを奇を好む此の頃の事で網で鍋を作りセロフアンを用い」た鍋で、
セロファンの上に昆布を敷いて具材を入れ、
ポン酢醤油を付けて食べます。
セロファンを用いるのも面白いのですが、
具材も面白い。
五輪に形どった焼き豆腐、冬瓜で作る砲丸、
鎗形に作る人参、棒高跳びを表すうど、
高障碍に見立てた障碍鳥(雛鳥)、
馬蹄型に切って馬術に見立てた大根、
グローブに見立てた松露、
ピストル射撃に見立てた弾丸銀杏。
みじんにした長葱と海老のすり身を混ぜて作った団子は
蹴球葱と名前がつけられています。

・鴨の米よせ レガツタオクラ
「此の料理は我代表クルーの遠征を見て
水に縁ある小鳥を用い」た料理で、
鴨、もち米でゼリー寄せを作り、
オクラを舟に見立てて、その上に盛り付けます。
葡萄と亀甲萬醤油、味の素で作った
葡萄醤油でいただきます。

・水泳に君が代の意気上る 国旗玉子、食用蛙の昆布巻 菱の実の味噌和へ
「水泳に君が代の意気上るを見て異郷の空に日の丸の
国旗のかがやくと云ふ意味で水に縁ある正覚坊(海亀)玉子と
食用蛙を利用し蛙を唯一と水球選手と見立てたのであります
菱の実も古池等に繁茂する物で何れも水の王者でした」という
説明がされている料理です。
国旗の白の部分は卵白、赤の部分は卵黄を使い、
型に入れて蒸して国旗を作ります。
蛙は素揚げして昆布に巻いて、出汁で煮付けます。
菱の実は塩で煮て、砂糖と味噌を練り合わせたもので和えます。

ダジャレなども盛り込まれた、
なんとも浪漫のある料理たちだな、と思いました。

「此のオリンピツク料理は日本人にも外人にも食べられる様に
材料選び味付等の取合せ然りて日本個有の品物を多く用ひ作られ、
運動は食物からの表語と共に充分栄養分の取れる様に
日本の主食としての米等を配合して総てに注意して見ました
充分に栄養食をとり四年後を楽しみとして下さい」と
特集の冒頭に島根氏の言葉があります。

ですが、楽しみとしていたこの4年後、
昭和15年に開催予定だった東京オリンピックは
日中戦争の激化によって、
昭和13年に開催を返上することとなります。



と、いうことで


緑・・・★☆☆
黄・・・★☆☆
青・・・★★★
黒・・・★☆☆
赤・・・★★☆

全体としては
★★☆
 

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5つの輪の並び,あってます ^^v
ぱっと見,アイシングのクッキーかしらと思いながら
ソーセージ!?
あっ!!ビールかぁ♪と納得!
卵が美味しそうだけど,トマト&ソーセージは
やっぱり食べ慣れた感が一番ですね!
それと…
オリンピック特集のお料理
なんか…すごいです( ̄▽ ̄)
| soleil | 2014/04/22 10:22 AM |
soleilさん

合ってますか?ああよかったです〜^^

なるほど、ぱっと見は
クッキーに見えるかも。
普段はなかなかこんな形に
ソーセージを切ることは
ないですものね。

オリンピック料理、すごいですよね。
ぜひどなたかに再現料理を作っていただきたいです。。。
| 山本直味 | 2014/04/25 12:46 AM |









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